第1巻 神話から歴史へ
1965~1967年に執筆されたため、今や最も有名な縄文時代の遺跡となった三内丸山遺跡に関する記述がないのが残念ではあるが、現在の教科書からほとんど消えてしまっている『古事記』や『日本書紀』といった文献の考察と考古学的な考察の両方を兼ね備えた本格的に日本史を学ぶために必読の入門書。
扱う時代は日本のはじまりから蘇我氏の登場まで
天皇の代でいうと、初代の神武天皇から第29代欽明天皇あたりまでを扱っている。
高校の日本史の教科書では最初に人類が700万年前に誕生して…とか
猿人→原人→旧人→新人の順番に人類は進化してきました…とか
57年が最初の年号で…とか
107年に最初の人名倭国王帥升が…とか
邪馬台国の卑弥呼が…とか
偉い学者さんたちが議論を重ねて「間違いなく史実だ!」と認めた事柄しか載せられないから
いくら学校の先生や塾・予備校の先生が「歴史は暗記じゃなくて流れが大事なんだ!」とか言ったところで、「流れ」なんかつかめやしない。
本当の意味で歴史をの「流れ」を知りたければ、教科書のように省略・取捨選択されたものではなく、可能な限り詳細な書籍を読まなければならない。
この中公文庫『日本の歴史』シリーズは、歴史学のスタンダードを知るうえで避けては通れない本だ。
中でも、第1巻は高校までの日本史では中々触れられなかった神話の研究にも100ページ程度費やされている貴重な一冊だ。
神話部分をより理解するためには『古事記』や『日本書紀』についても現代語訳を手元に置いたうえで読むことをおすすめする。
『古事記』や『日本書紀』についてどんな本を読めば良いかはコチラ


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